新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

風邪を診る ⑥ 一般的な対応について

風邪はウィルス感染によって引き起こされる上気道炎であり、一般的には自然に治癒します。 (しかし人によっては病状が進行、重篤な状態に陥ってしまう場合もあります) ですから、風邪を引いたとしても、特段大騒ぎをせずに、○無理せず、療養して ○周囲の人に…

肝臓 3 肝機能障害② 血液検査 ⑴トランスアミラーゼ

肝臓はいろんな代謝を司る臓器ですが、血液検査をすることによって、その異常を見つけることができます。(何か肝臓にダメージがあったり、肝臓の働きが上手くいかなくなると血液検査に異常が現れます) それではいくつかその検査項目についてご紹介しましょう…

coffee break がん検診

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000004.000010726.html%3Fusqp%3Dmq331AQQKAGYAarvqY_T8MT5CLABIA%253D%253D がんは治療の難しい病気ですが、今までの知見から、生活に注意することにより、がんになりにくくしたり、ま…

肝臓 2 肝機能障害 ① サイレントオルガン

肝臓は前回述べたように人体にとってなくてはならない工場のような臓器です。 またその大きさは1〜1.5kgくらいあり、少しくらいダメージがあっても補填が効くくらいの予備機能があります (実際に生体肝移植のドナー手術において正常な肝臓の場合、半分超のボ…

肝臓 1 プロローグ

これから肝臓の病気についてのお話をしていきますが、その前に肝臓と言う臓器について簡単にご紹介をしていきたいと思います 肝臓は消化器のひとつですが、端的に言うと ☆ ヒトが生きていくためにはなくてはならない栄養代謝を中心とする人体最大の工場です(…

coffee break 議論

この世に常に正しい答えを持っているお医者さんは存在しません(いたらその人は神様になってしまうでしょう) ですから医療には必ず、議論が必要です。 その病気が何か?どんな検査をして、その結果をどう考えて、どう治療していくのか? またその治療の過程で…

coffee break 医療の進歩?

CT、MRI、PET- CT、腹腔鏡手術、ダヴィンチロボット手術、様々な新薬、etc、医学や科学の進歩に伴い間違いなく医療は発展し、多くの検査や治療に役立ってきました。 でも実際にそれらがどれくらいの人のニーズに応えられているでしょう? いくら優れた科学技…

肝臓

胆嚢炎

胆石症

胆嚢

十二指腸という場所

先にも書きましたが、十二指腸は胃で消化された食べ物が胃液と共に十二指腸に入って、胆汁と膵液が混ざる大事なところです。 胆汁は肝臓で代謝を受け産生された消化液で、 赤血球の元になるビリルビン循環の役割を果たし、また胆汁酸は脂肪と混ざりミセルを…

coffee break 十二指腸や小腸に癌は出来にくい?

消化管の癌は粘膜から発生するもので、胃がんや大腸がんは有名ですが、不思議と十二指腸や小腸にがんは出来にくいものです。https://ganjoho.jp/public/cancer/small_intestine_cancer/index.html#a1 なぜ十二指腸や小腸にはがんが出来にくいのでしょうか?

coffee break 情報発信の意味

最近、毎日のようにブログの書き込みをしています。 なぜ私がこんなことをしているのかと言うと、 病院に来られる患者さんに自分の医者としての経歴やバックグランドや病院のことをお知らせするために書いています。 病院に来られる患者さんは、診療を受ける…

十二指腸潰瘍 1 はじめに

十二指腸とは胃から出てすぐ、小腸までの間の鉤型をした腸管のことを言います。 十二指腸は胃から出たすぐのところを球部、胆管や膵管が合流する場所(乳頭部)、小腸までの部位を水平部と言います。 十二指腸は短い腸管ですが、近くに膵臓があり、胆管や膵管…

胃がん 14 トータルケア

胃がんと一言で言っても、患者さんにする治療やケアは山のようにあります。 はい手術、はい薬と出してそれで済むわけではありません。 実際、中々治らず、長くトータルなケアが必要なケースもあります。 栄養、全身管理、吐き気や痛みなどの症状に対して薬剤…

coffee break 言い訳

どの仕事も大変なことはよく知っていますが、医療においても言い訳は効きません。 医療も人間がする仕事なのでミスやエラーは必ず生じるものです。 しかし相手が同じ同胞である人なので、取り返しのつかないことにならないように常に最大限の注意とフォロー…

胃がん 13 胃がんの化学療法の流れ

前述したように私が化学療法に関して云々話をするつもりはありません。 しかし自分が経験したことを再確認するつもりで書き込みをします。 薬剤について列記すると 細胞の遺伝子DNA合成に関わる葉酸代謝に作用する薬があります(葉酸代謝拮抗剤) 昔は5Fuやフ…

胃がん 12 化学療法に対するスタンス

様々な抗がん剤が開発され、実際に治療にも使われて、胃がんの化学療法も大きく進歩してきました。 私ががんの治療に直接関わっていた時と比べるとその内容も効果も格段に変わりました。 化学療法はがんの治療法として、大事な一分野です。 私も今まで、がん…

胃がん 11 姑息手術

胃がんが進行した場合、外科手術で根治することはできません。 その場合、化学療法や他の治療法が選択されますが、手術の中において姑息手術と言うものがあります。 これは癌が進行して、胃の内腔が塞がり通らなくなってしまい、お腹が痛くなったり、吐いて…

coffee break 消化器はひとつながり

医療がより高度に、より複雑に、より専門化になるに連れて、診療科もまた細分化されるようになりました。 確かに複雑で難しい病気を治療するにあたって、より熟練した専門の医師が診療した方がいい成績に繋がることは正しいと思います。 しかしその結果、人…

胃がん 10 外科根治手術 en block 切除について

私が外科診療をしていた時に学んだ外科根治手術の考え方についてご紹介します。 前回も書きましたが、外科手術は悪い病巣を綺麗に取り去る治療法です。 そこにおいてはまず癌が局所に収まっているか?ということがポイントになります。 胃は中腸から発生した…

婦人科診療1 低用量ピル外来 低用量ピルについての説明

今回は低用量ピルに関してご紹介します。 低用量ピルとは低用量の卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンが含まれる薬剤です。 この薬剤を継続的に内服することにより、女性本来が持っている女性ホルモンに関する内分泌機構を調節することがで…

泌尿器科診療 はじめに

腹部診療においては泌尿器科診療もなくてはならない重要な診療分野です。体液の調整をする腎臓や排尿に関する尿管や膀胱、そして前立腺また男性の性生活に関する外陰部性器はとても大事な役割を果たしています。 泌尿器科の診療においては、尿路結石や感染症…

婦人科診療 はじめに

お腹の病気を診る病院において婦人科診療は避けては通れない重要な診療分野です。 女性の身体は男性とは異なり、とてもダイナミックでデリケートな身体の仕組みと働きをしています。 女性においては女性ホルモンの作用がその身体の変化に大きな影響を及ぼし…

coffee break がんのリンパ節転移

がんは増殖し、進展すると、リンパ節や他臓器に飛び火(転移)が見られます。 そのメカニズムは未だ完全には解明されていないと思います (がん細胞が単独で、リンパ管や微小血管に侵入し、流れた先に着床し、転移が成立するのか?それ以外のストーリーがあるの…

胃がん 9 外科手術① 外科手術の考え方

私も数年前までは外科診療に携わっていました。その時の経験と学んだことを簡単にまとめていきたいと思います。 胃がんは胃の粘膜から発生した悪性のできものであり、進行すると周囲や深部、そしてリンパ節や他臓器(肝臓や肺など)に転移します。 手術はこの…

風邪対策 2 自分の健康や命は自分で守れ!

今回のブログは少し強い口調で話す。 それは多くの人に是非ともこの健康法に取り組んでもらいからだ。 はっきり言ってこのブログを読むのも、生活を見直すのもその人の自由である。 しかし明らかに人の身体の状態は自分の意識と行動で大きく変わる。 即ち、…

風邪対策 1 毎日の生活を見直せ!

私はこの5年以上、これと言った風邪にかかったことがありません。 因みに仕事は社会人になってから病気で休んだ記憶もないくらいです。 特にここ数年は更に身体が強くなったと自覚しています。 しかしこれは私が特別な体質だからと言うわけではなく、ちょっ…

診療の軸 2-② 大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査は大腸の病気に関して、大腸の内腔 (粘膜)を直接観察し、処置することのできる有用な検査です。 大腸内視鏡検査により、大腸に好発するポリープの切除や大腸癌の早期に発見することが可能になります。 しかし一般的に大腸内視鏡検査は手間がか…