風邪を診る ⑥ 一般的な対応について
風邪はウィルス感染によって引き起こされる上気道炎であり、一般的には自然に治癒します。
(しかし人によっては病状が進行、重篤な状態に陥ってしまう場合もあります)
ですから、風邪を引いたとしても、特段大騒ぎをせずに、○無理せず、療養して ○周囲の人に移さないように注意し、○自然に治るのを待つだけしかありません。
症状が強い場合、対症療法が必要になるかもしれませんが
しかし今日、社会問題となっている新型コロナウィルス (COVIT19) は風邪を引き起こすコロナウィルスの一種類ですが、その一部が重症化することが知られています (現在、国からは第2類相当の感染症に指定されています)
また季節的に流行する季節性インフルエンザウィルス感染症も、感染力が強く、高熱をはじめとして重い症状が見られます。
これらのウィルス感染症は一般的な風邪とは症状のみで見分けることが難しいとされています。
では実際に自分自身が風邪に罹ったかな?と思った場合どうしたらいのでしょうか?
やはりその患者さんの ○ 症状 と ○背景(リスクファクター を考慮し、病状経過に注視して対応するしかないと考えています。
先ず明らかに症状が普通でない場合、早めに医療機関に相談、受診を検討する必要があります(そのポイントについてはまた後述します)
また患者さんの背景 (年齢や既往歴などのリスクファクターなど)によっては、早めにインフルや新型コロナの検査をして対応を検討する必要があるかもしれないと考えています。
インフルの場合、タミフルやリレンザのような有効な薬剤がありますし、新型コロナの場合はリスクの高い患者さんはかなり注意しなくてはならない状態になる可能性があるからです。
またそれらの検査の内容については後程ご紹介したいと思います。