新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

胃がん 11 姑息手術

胃がんが進行した場合、外科手術で根治することはできません。

その場合、化学療法や他の治療法が選択されますが、手術の中において姑息手術と言うものがあります。

これは癌が進行して、胃の内腔が塞がり通らなくなってしまい、お腹が痛くなったり、吐いてしまったり、ご飯が食べられなくなってしまうような状態において考えられる手術です。

そのような場合、症状を緩和して少しでも口からご飯が食べられるように胃の口側と小腸を繋いで、通り道を作ったりします。

(胃からの出血を抑えたり、食べ物が胃の中に残らないように胃の肛門側を離断することもあります)これをバイパス手術と言います。

癌を取り去る手術ではありませんが、患者さんの容態を少しでも良くする為に行う手術です。

ですから患者さんの状態をよく見て、手術を行う必要があります。

*姑息と言うと卑怯なとか、悪い意味に聞こえますが、調べたら姑息とは、中国の故事から来ている言葉で一時しのぎのと言う意味だそうです。

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