肝臓 3 肝機能障害② 血液検査 ⑴トランスアミラーゼ
肝臓はいろんな代謝を司る臓器ですが、血液検査をすることによって、その異常を見つけることができます。(何か肝臓にダメージがあったり、肝臓の働きが上手くいかなくなると血液検査に異常が現れます) それではいくつかその検査項目についてご紹介しましょう
これらは肝細胞内に存在する酵素です。アルコール、薬剤、ウィルス感染、代謝、自己免疫etc 何かしらの原因により肝臓がダメージを受けて壊れた時に、トランスアミラーゼが血中に漏れ出して値が上昇します。一般的にGOTは肝臓組織の中心に、GPTは肝臓組織の周囲に多く含まれていると言われています。
またγGTPは肝臓、胆道系の細胞に多く含まれ、胆管炎や閉塞性黄疸など胆道系のトラブルにおいて上昇します。
通常GOT/GPTは40Iu/l 以下、γGTPは男性80、女性は30IU/l以下に保たれています。
その値の大きさは肝臓のダメージの程度に相関しますが、値が低いからと言って決して油断してはいけません(異常は異常なのです)
肝臓の組織が何かの原因でダメージを受けて壊れていることを示しているのですから
そのダメージが長期間続いてしまう場合(慢性炎症)、肝臓の組織が繊維化し、肝硬変になり、元の状態には戻らなくなってしまいます。だからこそ、その原因を調べ、しっかり治療する必要があります。