胃がん 12 化学療法に対するスタンス
様々な抗がん剤が開発され、実際に治療にも使われて、胃がんの化学療法も大きく進歩してきました。
私ががんの治療に直接関わっていた時と比べるとその内容も効果も格段に変わりました。
化学療法はがんの治療法として、大事な一分野です。
私も今まで、がんを診てきましたが、敢えて言うと化学療法においては腫瘍内科を専門とする先生にご相談することが必要であると考えています。
抗がん剤にはいい作用だけでなく、いろんな副作用もあり、その選択や実施には細心の注意が必要です。ですから化学療法をする際においては腫瘍のことを熟知しながら、患者さんの身体をトータルで診れる能力が求められます。
だからこそ、専門の腫瘍内科の先生の見立てが大事なのです。
癌の治療においては、外科医、内科医、診断医、そして癌の研究者がチームとして一丸になって治療に当たっている組織が望ましいと思います。