新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

肝臓 1 プロローグ

これから肝臓の病気についてのお話をしていきますが、その前に肝臓と言う臓器について簡単にご紹介をしていきたいと思います

肝臓は消化器のひとつですが、端的に言うと

☆ ヒトが生きていくためにはなくてはならない栄養代謝を中心とする人体最大の工場です(肝臓の重量は1〜1.5kgくらい)

腸管から吸収された栄養分は門脈と言う血管に入り、肝臓を通過します。

肝臓内には敷石状に並んだ肝細胞があり、この細胞が様々な働きをしています。

主には

⑴糖質や脂質やアミノ酸などの栄養素を取り入れて、肝細胞内に蓄積したり、代謝をして新たなものを作り出したりしています。

・糖質代謝(糖質の貯蔵、糖新生)

・脂質代謝 (コレステロールの生合成など)

・タンパク質代謝 (アルブミンや凝固因子など様々なタンパク質合成)

⑵ホルモン代謝

副腎皮質ホルモンや性ホルモンなどの代謝

⑶ヘモグロビンの元となるビリルビン代謝

⑷胆汁の産生

アミノ酸代謝の最終処理経路である尿素サイクル

などが挙げられます。

このように肝臓は絶え間なく私達の身体の中で働き続けているのですが、もし何か肝臓に大きな問題が生じて肝臓の機能が働かなくなってしまったら私達の命は維持できなくなってしまうような、なくてはならない大事な臓器なのす。

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