新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

慢性便秘症 15 食事 ⑴ 野菜を食べる

便秘の改善の第一は食事と言っても過言ではありません。 今まで私が便秘の患者さんの食生活のことをお伺いすると、食事に偏りがあることが伺われました。 それでは具体的かどのような食事をしたらいいのでしょうか? これからそのお話をしていきたいと思いま…

beneficial medical chechup

私達の診療所では、今春4月頃より、本気の健康診断をスタートしたいと考えています。 多くの人が毎年、検診を受けていると思います。しかしただ身体のサイズを測り、血圧を測定して、血液検査やレントゲン検査をするだけでは、本当の意味で健康な状態をずっ…

元気に生きる!

新型コロナの流行によって現在首都圏では、緊急事態宣言が敷かれ、不要不急の外出が制限されています。 確かにCOVID19と言うウィルスは実際に存在するし、重症化リスクの高い方は十分な注意が必要だと思います。しかし、このような状況だからこそ、今一度、…

慢性便秘症 14 運動効果

弛緩性便秘を始めとする便秘症の治療に対して、運動を促すことはとても重要だと思う。 逆に言えばあまり、動かない人、動けない人は便秘になるリスクも高くなると言って過言ではない。 昔、レントゲンを使った胃透視や注腸造影、追腸検査をしていて体位や身…

慢性便秘症 13 浸透圧性下剤 PEG製剤

浸透圧性の下剤は腸管で吸収されない薬剤を内服することによって腸管内に水を引っ張り、腸管を刺激して排便を促す下剤です、 その種類には塩類であるマグネシウム製剤、糖類であるラクツロースがありますが、数年前から高分子化合物であるポリエチレングリコ…

慢性便秘症 12 刺激性便秘薬

弛緩性便秘の治療薬の一つに刺激性便秘薬があります。これらの中にはセンナリドやプルゼニドやラキソベロンが含まれています。 これらの薬の薬理作用は、それらに含まれる成分が腸内細菌によって修飾を受け、それが大腸の神経(アウエルバッハ神経叢)を刺激し…

mission statement

私達の病院は人の心や身体の仕組みや働き、そして病気のことを学び、医学に基づいた医術を研鑽し、医療によって人々の健康に寄与し、豊かな社会の発展に貢献していくことを理念としています。

慢性便秘症 11 弛緩性便秘 ② 治療薬① 酸化マグネシウム

便秘の治療薬についてのお話をします。 これらは便秘を治すものではなく、排便を促す作用のある薬です。 先ず一般的な下剤が酸化マグネシウムです。 マグネシウムは基本腸管から吸収されず、腸管から浸透圧の作用で、腸管内に水分を引っ張ってきて排便を促す…

coffee break 〜 Stieve Jobs 氏 最後の言葉

スティーブ・ジョブズ氏はMacやiPhoneを作ったApple社の伝説的創業者です。 彼が病に罹り、病床で残した言葉を見つけました。 彼が本当にこの言葉を発したのかどうか、その真偽は不明ですが、この内容には間違いなく真理が含まれていると思います。 私達自身…

coffee break 健康は日頃の生活の営みから作られる

今まで30年以上医者をしてきて、いろんな病気を診てきましたが、その多くは私達の普段の生活の営みが原因になっていることがわかります、 お薬や処置で一時的に状態が改善しても、結局はその意識、行動を変えなければ、自分の身体はよくなりません。 また逆…

慢性便秘症 10 弛緩性便秘 ② 治療 概論

これから機能性便秘症の中で最も多い弛緩性便秘に対する治療についてお話をしたいと思います。 先ず最初に大事なことは、その人の便秘がどのような便秘であるのか?を把握して、何故便秘になってしまったのか?(何故腸が動かなくなってしまったのか?) その…

発熱診療におけるフローチャート

1. 問診記載 ○ 年齢 性別 既往歴 内服歴 リスクファクター チェック ○ 自覚症状について ・体温 ・喉の痛み ・咳 ・息切れ ・くしゃみ ・鼻汁・節々の痛み ・下痢 ・腹痛など ○ いつ頃からどのように変化 2. バイタルサインチェック 呼吸状態に注意 3. 血液…

coffee break 弛緩性便秘が酷くなると

昔、重症の弛緩性便秘の患者さんの診療に携わったことがあります。 その方は高齢の方で脊髄の損傷があり、運動障害や排便障害もある慢性の便秘を患っていました。 普段から下剤を内服されていましたが、排便

新型コロナウィルス感染対策の取り組みについて

私達の診療所における新型コロナウィルス並び季節性インフルエンザウィルスの感染対策の取り組みについてご紹介致します。 ○ 医療スタッフの体調管理 私達は多くの患者さんに接する医療者自 身の体調管理に気をつけています。 * 出勤前の体調確認 発熱、風…

胃カメラ検査のご案内

当院では胃カメラ検査を実施しています 《胃カメラ検査とは》 胃カメラ検査はファイバースコープを口もしくは鼻腔より挿入し、咽頭、食道から胃、十二指腸まで、その内腔を詳しく観察する検査です。 *病気があった場合、組織を採取して詳しく調べます。 《…

診療案内 ① 胃カメラ検査

胃カメラはファイバースコープを口もしくは鼻腔より挿入し、咽頭、食道から胃、十二指腸まで、その内腔をダイレクトに観察する検査です。 高性能の内視鏡機器により粘膜の炎症や潰瘍性病変そして腫瘍 (ボリープや癌など)の有無などを調べます。 胃においては…

弛緩性便秘はこんな病気

慢性便秘症 9 弛緩性便秘 ① 原因

機能性便秘(腸管機能の異常による便秘)は、さらに弛緩性便秘・痙攣性便秘・直腸性便秘の3つに分けられますが、その中で最も多いのご弛緩性便秘と言われています(日本人の常習性便秘の約2/3は弛緩性便秘) 弛緩性便秘は、大腸の蠕動運動が低下により生じ、普…

便秘とは、便中の水分が乏しく硬くなる、もしくは便の通り道である腸管が狭くなり排便が困難または排便がまれな状態をいいます。通常は1日1-2回の排便がありますが、2-3日に1回の排便でも排便状態が普通で本人が苦痛を感じない場合は便秘といいません。しか…

回答】 便秘 -規則正しい排便習慣を- 松村内科胃腸科院長 松村光博(徳島市北佐古二番町) 一般的に便秘は、数日以上排便がなく間隔も不規則で、便が硬く、排便時の苦痛や残便感、腹部膨満感、不快感、腹痛などの症状を伴います。便秘は、機能性と器質性、…

https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/flaccid_constipation/

慢性便秘症 8 腸管の動き(腸管蠕動)について

機能性便秘症には弛緩性便秘、痙縮性便秘、直腸性便秘と言う3つの種類がありますが、 これらの内、前の二つは腸管全体の運き(蠕動)に何かトラブルが生じていることが、便秘の原因になっています。 それでは普段、私達の腸はどのように動いているのでしょうか…