新宿NSビルスカイクリニック

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慢性便秘症 13 浸透圧性下剤 PEG製剤

浸透圧性の下剤は腸管で吸収されない薬剤を内服することによって腸管内に水を引っ張り、腸管を刺激して排便を促す下剤です、

その種類には塩類であるマグネシウム製剤、糖類であるラクツロースがありますが、数年前から高分子化合物であるポリエチレングリコール(PEG)の製剤(モビコール)が保険適応になりました。

PEG製剤は欧米では以前から使用されていて、作用が緩徐で、副作用が少なく、小児や高齢者にも使用しやすい薬剤です。

またマグネシウム製剤の使用によって高マグネシウム血症が心配される患者さんもPEG製剤に移行することもできます。

便秘はその背景や状態が様々で単純ではありませんが有用な薬剤を使用して注意深いフォロアップが必要と考えています。

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