新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

慢性便秘症 11 弛緩性便秘 ② 治療薬① 酸化マグネシウム

便秘の治療薬についてのお話をします。

これらは便秘を治すものではなく、排便を促す作用のある薬です。

先ず一般的な下剤が酸化マグネシウムです。

マグネシウムは基本腸管から吸収されず、腸管から浸透圧の作用で、腸管内に水分を引っ張ってきて排便を促す薬剤です。

その作用の強さは内服量に関連し、便秘の患者さんによって投与量や投与期間を調整しますが、高齢者や腎機能障害のある患者さんには高マグネシウム血症の副作用があるため注意を要します。

 

大腸内視鏡検査の前に全投薬として使用するマグコロールはクエン酸マグネシウムで同じ薬理作用があります。

水分と共に大量のクエン酸マグネシウムを内服するため、多量の水様便が排出されます。

弛緩性便秘に限らず、便が硬く出にくい患者さんに処方されます。

https://yoshida-pharm.jp/files/pamphlet/64.pdf