新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

慢性便秘症 10 弛緩性便秘 ② 治療 概論

これから機能性便秘症の中で最も多い弛緩性便秘に対する治療についてお話をしたいと思います。

先ず最初に大事なことは、その人の便秘がどのような便秘であるのか?を把握して、何故便秘になってしまったのか?(何故腸が動かなくなってしまったのか?) その原因と病態について押さえる必要があるでしょう。

・年齢 ・性別 ・腸が動かなくなるような基礎疾患はないか?・腸が動かなくなるようなお薬を内服していないか?・普段の生活の様子 (どんな食事をしているか? 食べ物の分、睡眠をはじめ生活のリズムはどうか? 、慢性的なストレスはないか?など) のチェック。

安直に下剤を内服するだけでは、決して便秘は治りません。最終的にはその原因を取り除き、元の腸の動きを取り戻し、薬に頼らず、自然にいい便通が出るようになることが最終的な目標になります。

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