新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

慢性便秘症 3.便について

便とは何か?

私達が毎日している便とは何か?どれくらいの人が正確にそのことについて知っているでしょうか?

便秘についてのお話をして行く前に、そもそも便とは何か?少しご紹介をしていきたいと思います。

便については成書やネットにもよく書かれていますが、

○ その成分の大部分は水分です。一般的にその70〜80%は水分(水とミネラル)と言われています。その水分量が少なくなると堅い硬便になるし、水分量が多くなると軟便から下痢になります〜それだけ考えても便に含まれる水分量が便の性状には重要であることが言えます。
○ また便の固形成分の2/3は、腸から吸収されなかった繊維分と消化液成分です。

私達が食べたものが消化、分解され、その栄養素が体内に吸収され、残った成分(その大部分は食物繊維です) が便として排出されます。

*だからこそいい便を出す為には食物繊維が重要なことは言うまでもないでしょう。
○ そして最後に残った固形成分の1/3はビックリすることなかれ、腸内にいる細菌の成分だと言うのです。兆をも超えるような多数の生菌と腸内細菌の死んだカスが含まれています。

〜私達の腸の中には無数の細菌が生息していて、それらが増えてまた死んで、如何にダイナミックに動いていることがよく分かります。

便は自分が食べたものの結果であり、自分の消化器のコンディションを表すバロメーターです。
私達は自分達の体調管理をして行く上で、自分^がした便について、よく観察することは有用だと思います。

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