大腸 13. 腸内細菌の働き
大腸の中に生息している腸内細菌は私達の身体に対して非常に有益な働きをしています。
それらをまとめてみると
① バランスを保って腸内細菌叢を形成し、外界から入ってきた菌が簡単に生着、増殖できないように防御している
② 食物繊維を消化し短鎖脂肪酸を産生する
脂肪酸は、私達のエネルギー源になったり、脂肪の合成に使われたり、その他、腸管の蠕動や免疫調節などに関与している
③ ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンK、葉酸、パントテン酸、ビオチンなどのビタミン類の生成をする
④ ドーパミンやセロトニンなど私達の生命活動に関する神経伝達物質の産生にも腸内細菌が関与している
⑤ 腸内細菌は腸管に関する免疫細胞とinteractして、免疫機能を賦活化したり、制御したりして免疫の働きを調節している (腸は人体におくる最大の免疫組織と言っても過言ではない)
このように私達の腸の中にいる菌たちは私の身体の営みにとって、なくてはならない大事な働きをしています