新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

慢性便秘症 5 便の性状

http://www.carenavi.jp/jissen/ben_care/shouka/shouka_03.html

私達が毎日している便の性状についてお話をします。

何度もお話をしていますが、便は食べものが修飾されて吸収されなかった残渣が排泄されたものですから、私達が食べたものによってその性状は変わります。

そのチェックポイントについては

○ 1回量

○ 硬さや形状

○ 色

○ 匂い  というところでしょうか?

○1回量については大体100〜200gが平均的でのボリュームです(個人差やその時によって差があります) また

○硬さについてはよく半ねり状、バナナ🍌くらいの硬さが正常と言われます。便の硬さは含まれる水分量によって変化し、水分が少ないと硬便になり、水分量が多いと軟便から下痢になります(ブリストルスケールによる)

○色は黄土色。黄色の成分は胆汁に含まれるビリルビンです。胆汁の流出に問題があると白いつ便になります。便に新鮮血が混じっている場合、大腸や肛門からの出血が考えられ、便が黒い場合(タール便)は上部消化管(胃や十二指腸)からの出血が疑われます。

また細菌の感染によっても色調が変化したり、腸の炎症や腫瘍がある場合などは粘液が増えたりします。

このように便は食べるものや、腸をはじめとする自分の体調を表しています。

だからこそ、便は腸活の指標であり、いい便をしていると言うことが健康な身体作りに繋がっていると確信しています。

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