慢性便秘症 6 便秘診療の流れ
私達が取り組んでいる便秘診療についての流れをご紹介します
先ず ① 問診を致します(これが重要です)
排便の状況をお聞きします。
・回数 ・便の性状 ・排便時の具合 ・随伴症状
・女性の場合、月経周期との関連性 (便秘は女性ホルモンの変動にも影響を受けています)
そして重要なことが・毎日食べているものについてチェックです。
また排便の不具合がいつ頃からどのように始まったのか?現在治療を受けているか?
何か持病がないか?なども詳しくお伺いさせて頂きます。
*何故このようなことを詳しく聞くのかと言うと、便秘の原因は人によって様々であり、またその患者さんの体質や生活習慣から来ているものが少なくないからです。続いて
② 診察 に移ります。
実際にお腹の触診をして、張りがないか?ガスが溜まっていないか?シコリが触れないか?痛いところはないか?などをチェックし、聴診で腸の動き(グル音)を確認します。
その次が
③ 検査です。
②で異常所見がある場合、それに合わせて検査をします。明らかな、ガスや腸液の貯留などが疑われた場合はレントゲン撮影検査が必要になり、またシコリが触れた場合は腹部の超音波検査、そして便に血が混じるよりな場合は大腸の内視鏡検査が検討されます。また何か消化器以外の病気から来ていることが伺われた場合、血液検査なども必要になります。そしてその結果を踏まえて
④ 治療方針を決定します。
③の検査で何か問題のある病気が見つかった場合、その病気に応じて精査や専門的治療が必要な場合は専門施設に紹介します。
特に器質的に大きな問題がなければ、薬による治療や食事を中心とした生活改善指導をさせていただきます。