新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

肝臓8 エコー検査② 肝臓全体を観察する

肝臓エコー検査のお話の続きです

私が行うエコー検査のポイントについてご紹介します。

先ずざっくりと肝臓全体を診ます。

肝臓は左葉、右葉の二つに分かれますが、

いくつかのポイントに当てて、肝臓の大きさや形、表面や辺縁の状態(ツルツルか?ザラザラか?)また内部組織の状態 (均一か?繊維化などにより不均一か?、エコー輝度はどうか?〜肝臓内に脂肪が蓄積するとエコー輝度が上昇します)などをチェックします。

また肝臓は血液の豊富な臓器であり、たくさんの脈管が走行しています。

肝臓に流入する血管は、酸素が豊富な肝動脈、腸からの栄誉を多く含んだ門脈、そして肝臓から出て行く血管は肝静脈とこの3つに分けられます。これらの血管の走行や、太さなどを捉えます。

*肝機能が極めて低下すると、腹水が貯留するので腹水の有無もチェックします

この1st approachで肝臓の大体の性状を把握するように心がけています。