かかりつけ医の選び方 その3
専門分野について
前回、優れた臨床家は全身が診れる綜合力が必要と書きましたが、どんなに優秀な医者でも全ての分野でトップであることは不可能です。
ある特定の分野で、毎日そればっかりしている先生には敵いません。
しかし、特殊な専門医ではなくとも、どの先生にもは何かしらの専門分野があります。
それは臓器別であったり、得意な検査や処置であったり、人それぞれです(またこの専門分野があることは、医師としては非常に有用です)
患者さんが何か具合が悪くなったら、その入り口がよく分かり適切な対応ができるからです。
言い変えてみると、動悸がしたり、胸が痛くなれば、循環器が強い先生がより正確に診るだろうし、咳や呼吸が来るしかったら呼吸器の専門の先生が対応できるし、お腹が痛くなったり、ご飯が食べらなくなったり、お通じのトラブルがあれば消化器の先生がしっかり診てくれるでしょう。また往々にして得意で好きな分野の診療では医師も更に力を発揮してくれるのです。
ですから、もし皆さんにかかりつけの先生がいたら、その先生の専門や得意分野は何であるのか?しっかり知っておくことも有用です。
皆さんも、お買い物に行く時に、新鮮なお野菜を買う時は八百屋さんに、また美味しいお肉を買う時はお肉屋さんに、素敵なお魚を買う時にはお魚屋さんに行かれますよね。
それと同じことです