新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

かかりつけ医の選び方 その2

前回の続きです。かかりつけ医に必要な条件について全身が診れることを述べましたが、具体的に医師の実力を測る上でなくてはならないものがあります。

それが臨床経験です。

いくら頭が良くて、手先が器用でも、それだけでは優れたphysician(臨床家)とは言えません。ありとあらゆる幅広い臨床経験があって患者さんを診ることができるのです。

私が以前、自分の専門としていた腫瘍外科を例にして、患者さんの診察ができて、レントゲン検査や超音波検査、はては内視鏡検査や血管造影検査が実践できて、その正確な診断の元、確実に手術を遂行し、その後、術後の患者さんの管理を行い、患者さんがリカバリーし、最終的に摘出した病理標本をしっかり評価できて初めて一人前の外科医と言えます。

(このことは一般の人にはわからないところかも知れません)

医者はそう言う様々な、ある時には辛く厳しい経験を積み重ねて初めて、いろんなケースに対してjudgeが下せるようになるのです。

いくら本やネットで、たくさんの知識を詰め込んでも優れた臨床家には絶対になれませんから