新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

なせ私達は何度も風邪をひくのか?

私達は人生の中で何度も風邪をひきます。

(その頻度は人によって違いますが)

いくら医学が発展しても風邪にひかなくするようにすることは今のところできません。

それは何故なのでしょう?

私なりに考えてみました。その理由として

①風邪のウィルスは常に変化する

風邪のウィルスは決まったものでなく、そのウィルスの種類も多種多様であり、その中の一部のウィルスは常に変異をしています。そのため免疫を逃れまた感染してしまう?

②私達の身体の働き(免疫機構)がそう言うものだから

私達の身体は病原体の外部からの侵入に対して免疫と言う心強い防御機構を持っています。

一度、細菌やウィルスなどの病原体が体内に入るとそれを認識して、次には感染しないような防御機構が働きます(免疫の二度なしの法則)

しかし私達の身体は病原体や外界にある異物は多種多様で、常に攻撃できるような臨戦態勢を取り続けることはできません(そんなことをしたら身体が持たなくなってしまいます)ですから一度感染が収まったら、その記憶は残して、抗体の産生をはじめ免疫の働きは鎮静化します。その間隙をぬって風邪のウィルスが体内に入り、また風邪を引いてしまうのではないでしょうか?# これは巷で言われている交差免疫の話にも繋がります

これは私の考えるストーリーで、科学的な根拠はありません。私達は所詮、この世界にいる一生物です。私達の身体の仕組みもウィルスの生態をよく知り、それに沿った生き方や医療を受けることが、より自分達の身体や健康を守ることに繋がります。

その中で気道や消化管からウィルスの侵入を防御する役割を果たしている免疫抗体(lgA抗体)に着目しています。

lgA抗体は、鼻汁、唾液、腸の粘膜に多く分泌され、腸に多く存在します。
このlgAが多いほど病気にかかりにくいとも言われています。そしてこのlgAは、普段私達が食べている食物から増やすことができるのです。
ビタミンA、グルタミン、食物繊維の3つが多く入っている食物です。
私はその中でも特に燕麦エンバクオートミール)に注目しています。
オートミールは、食物繊維が豊富で、さまざまなビタミン類やミネラルも豊富です。
病気にかかりにくい身体は、食事によっても大きく左右されますと私は考えています。
病気になってしまったら、早めの受診が大事ですが、皆さんもなるべく病気にならないためにはどうしたらよいかということも考えてみてください。

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