新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

新型コロナウィルスについて

新型コロナウィルスは夏場や冬に流行する風邪を引き起こす原因となるコロナウィルスの仲間です。以前に重症な肺炎を引き起こすと危惧されたSARSウィルスの兄弟みたいに似たウィルスです。

【構造】このウィルスは一本鎖RNAウィルスです。ウィルスは基本、宿主の細胞に寄生することによってのみ増殖することができます。その遺伝子を含む構造体として、ウィルス内のタンパク質とウィルスを取り囲むエンベロープ、そしてその表面にあるスパイクタンパクが存在しています。これらのタンパクが免疫反応を引き起こす抗原になります。

【人への感染の仕方】基本、新型コロナウィルスは飛沫感染か、糞口感染で人の体内に入ります。その後、気道や消化管の粘膜細胞などの表面にあるACE2と言うレセプターに結合して細胞内に侵入して行きます

【複製、増殖】細胞内に入ったウィルスは自己の遺伝子(RNA)が作動して、自己の遺伝子を複製し、また宿主の細胞を利用して自己を構築するタンパク質を合成します。そして複製された遺伝子と細胞内で合成されたタンパク質から自己のウィルスを構築して、短期間の間で細胞外に放出されます

 

このウィルスが体内に入ることによって、私達の体内で様々な生体反応が生じます。それが私達の身体にいろんな症状や不具合を生じます。それがこの病気(感染症)に繋がります。

# また今までの報道にもあるように、ウィルスは宿主の細胞内において常に同じシークエンスではなく、遺伝子が突然変異を起こします。これが変異株と言われるものです。遺伝子が変異するとそれに伴いウィルスの構造が変わるため、感染力やウィルスに対する免疫応答の作用が変わります。

https://www.jiu.ac.jp/features/detail/id=6822

 

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