ARDS 呼吸窮迫症候群
いきなりですが、今日はARDSと言う病気(概念)についてお話しします。
昔はショックラング(肺)と言われたこともあります。
この病気は重症性感染症や怪我や手術などで、身体に物凄いストレス(侵襲)が掛かった時に、肺における末梢血管の透過性が亢進して、一気に肺が水浸しになってしまう病態です。
そのような状態では肺が溺れてしまったようになり、ガスの交換が出来ない為、急速に呼吸不全が進んでしまいます。
治療が困難で、死に至ることも少なくありません。
治療は根本となる病気を治療しつつ、命を持たせるように人工呼吸管理を行い(陽圧換気をしながら)状況に応じて体外循環を廻します。腎不全を併発する場合、急性血液浄化が必要でしょうし、血圧が維持できなければ、ECMOが検討されるでしょう。
この話には続きがあります。