新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

ARDS 呼吸窮迫症候群

いきなりですが、今日はARDSと言う病気(概念)についてお話しします。

昔はショックラング(肺)と言われたこともあります。

この病気は重症性感染症や怪我や手術などで、身体に物凄いストレス(侵襲)が掛かった時に、肺における末梢血管の透過性が亢進して、一気に肺が水浸しになってしまう病態です。

そのような状態では肺が溺れてしまったようになり、ガスの交換が出来ない為、急速に呼吸不全が進んでしまいます。

治療が困難で、死に至ることも少なくありません。

治療は根本となる病気を治療しつつ、命を持たせるように人工呼吸管理を行い(陽圧換気をしながら)状況に応じて体外循環を廻します。腎不全を併発する場合、急性血液浄化が必要でしょうし、血圧が維持できなければ、ECMOが検討されるでしょう。

この話には続きがあります。

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