大腸 10 ファーミキューテス門とバクテロイデス門
あまり聞きなれない名前ですが、ファーミキューテス門とバクテロイデス門は腸内細菌の二大勢力を占める細菌のグループです。
昨今、このバランスが崩れると肥満になりやすいと言うことが言われていますが、実際、これらの中にはどんな菌がいるのか調べてみました。
ファーミキューテス門はグラム陽性菌の種類です。酸素をあまり好まない通性もしくは偏性嫌気性の性質があります。
その中には私達が聞きなれた細菌達が見られます。具体的には発酵で有名な乳酸菌や偽膜性腸炎の原因菌であるクロストリディウム、また一般的なブドウ球菌などが含まれています。
またバクテロイデス門はグラム陰性菌の種類であり、個別にはあまり聞きなれない細菌が見られますが、腸内には安定して非常に多くの細菌が生息しています(最大グループと言われています)
バクテロイデス門の細菌は様々な栄養代謝に関与していて(特に細菌の活動により、低脂肪酸を産生する)この菌のバランスが糖尿病や高脂血症や肥満などヒトの内分泌代謝系に影響を及ぼし
てることが指摘されています。
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/146.html