新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

肝臓 4 肝機能障害 ③ 血液検査⑵ ビリルビン

肝臓の働きの一つにビリルビン代謝機能と言うものがあります。

これは私達の血液中の赤血球の中にある酸素を運ぶ大事な役割をしているヘモグロビン(鉄を含む)の代謝経路です。

赤血球は体内で絶え間なく、壊され、作り出されています。その中の重要な成分であるヘモグロビンは肝臓で分解代謝されグルクロン酸抱合を受けて、間接ビリルビンとして一度胆汁として腸管内に排出されます。そしてビリルビンはまた腸管から再吸収され、肝臓内に取り込まれ、またヘモグロビンの合成に再利用されます。

肝臓に何かしら大きなダメージがあるとビリルビン代謝ができなくなったり、また胆汁の流れが阻害され、腸管に排出されなくなり、血中のビリルビン濃度が上昇します。そして 酷くなると身体が黄色くなって黄疸を呈するようになります。

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