新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

胃潰瘍 12 外科手術

一昔前まで、薬がない頃には、酷い胃潰瘍を繰り返す場合、手術にて、胃酸を始めとする攻撃因子の分泌を抑えるために胃に行く神経を切断する手術(選択的迷走神経切除術)や潰瘍ができる場所を切り取る(単純胃切除術)などが行われていました。しかしその後、胃潰瘍の薬の開発やピロリ菌の発見治療などにより、内科的に胃潰瘍を治すことができるようになり、外科手術は激減したのではないかと思います(確かに胃潰瘍や十二指腸潰瘍が酷くなり、胃やじに穴が開いて腹膜炎を起こし、保存的治療では厳しい場合は手術が必要となりますが)

これはありがたいことですが、このような医学の歴史をしっかり知ることは重要であり、やはり最終的には外科手術が必要なこともあり、なくてはならない大事な治療法であることは忘れてはなりません。

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