発熱診療 フォーカス
人はいろんな状況下でもある程度体温が一定になるようにセットアップされています。体温が38℃以上に上昇し、それが続く場合、身体のどこかに炎症があって体温を上げる発熱物質(サインカイン)が産生している可能性が伺われます。
診察においてはその場所、原因、即ち熱源(フォーカス)を特定することが重要です。
熱の原因が分からなければ対応の仕様もありません。
それに関しては先ず患者さんの症状を聞いて、しっかり全身を診る必要があります。
その先に更に必要に応じて諸検査を行います。
細菌感染症が疑われ、抗生物質を使用する場合は基本的には菌の同定した方がいいでしょうりまた38.5℃以上で全身状態が悪い場合は、敗血症も否定できないため、抗生物質を投与する前に血液を採取し、細菌培養することもあります