発熱診療 発熱に関する注意 オシッコに注意
皆さんおはようございます。まだまだ寒い日が続きますが、如何お過ごしでしょうか?
風邪などは引かれていないでしょうか?
今、社会では新型コロナウィルスの感染が不安視されていますが、風邪やインフルエンザウィルスの感染などにおいては高い熱が出ることがあります。
それではそのような高い熱が出た場合、どのように対応したらいいのか?何か大きな問題があるのではないかと心配される人もいるかもしれません。今日はそれに対するお話をしたいと思います (発熱の患者さんにもその背景には様々あり、今回は一般の健康な成人という縛りでお話します)
先ず発熱とは37.5度以上の体温上昇を指します。風邪やインフルエンザなどのウィルスが体内に入り、それに対する免疫応答により、炎症反応が起こり(発熱物質)体温が上昇すると考えられます。
ある意味、発熱は風邪における生体の生理反応ですので、慌てて何かする必要はないと思います。
その上における対応としては
1.先ず体温が下がるまで無理せずにジッとしていること (身体を暖めて、局所のクーリングをする。汗をかくことはいいことです)
2.脱水にならないように水分、ミネラルを十分に取ること
3.38.5度以上の発熱が続くと身体がしんどくなるし、このような場合、身体の節々が痛かったり、頭痛が出ることがあるので、注意して解熱剤(カロナールなど)を使用することなどが挙げられます。
当たり前のことですが、風邪の発熱の場合、嵐が過ぎ去るのをじっと待つしかありません。
またその経過の中で危険な兆候についても注意を払うことも必要でしょう。
呼吸の症状もありますが、その大事な目安の一つがオシッコです。
尿は腎臓で作られ体液の調整をしています。循環動態が大きく乱れたり、また全身に激しい炎症反応が起きてしまうと腎臓は尿を産生できなくなってしまいます。
高い熱が出ると、汗をかくし、あまり水分を取らないとオシッコが出なくなります。
だからこそオシッコが出ているかと言うことが身体に何か大きな問題が起きていないか?と言う指標になります。
ある意味しっかりとオシッコが出ているようであれば大丈夫とも考えられます。