花粉症診療② 定義
鼻炎を起こす原因としてはいくつかありますが、花粉症の患者さんは、スギやヒノキの花粉に免疫学的に感作されていて、その抗原が入ると鼻粘膜にⅠ型アレルギー反応を起こし、くしゃみや鼻水や鼻づまりや痒みなどの症状が現れる病気です。
ある意味、花粉と言う抗原に対してその人が過剰な反応を起こしてしまっている状態とも言えるかもしれません。
ガイドラインによると、スギやヒノキなどの抗原を免疫応答細胞が認識して、IgE抗体を産生し、再び抗原が入るとこのIgE抗体に結合して、肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどのケミカルメディエーターが分泌され、上記のような症状を引き起こすと言われています
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun/dl/ippan2.pdf
それでは実際に花粉症と思われる患者さんが来られたらどのような診療をしていくのか?
話を進めたいと思います。