新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

胃潰瘍 ④攻撃因子& 防御因子

前回胃は食べ物を溶かす強烈な胃液を分泌し、またその胃液で自分自身が傷つかないように防御システムを持っていると書きましたが、このバランスが壊れると、胃液が胃の粘膜を攻撃して、胃潰瘍が生じます(胃潰瘍は胃底腺と幽門腺の境目、幽門腺側に多く発生します。これが大井の二重規制学説です) 

特に防御機構の減弱に関しては、解熱鎮痛剤(NSAID)の長期使用の為に粘液産生が抑えられ、胃潰瘍を引き起こすことはよく知られています。

その他、身体的ストレスや喫煙などもこのバランスを崩し胃潰瘍の原因となることがあります。

如何に胃の働きのバランスを保つことが大切であるかということがわかります。

(食べ物を溶かし、消化するためには

胃酸や消化酵素の分泌が必要、それと共に自分自身を守るためには粘膜が自分を守る粘液を

しっかりと作ることも大事)

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