新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

慢性鼻炎の治し方 15 ステロイド内服薬(2)ステロイド剤の効果効用

ステロイドはアレルギー、膠原病、移植医療、悪性腫瘍、ショックなどいろんな病気に対して高い効果効用があり、多くの診療科において使われている大事な薬剤です。その作用は様々で、いろんな物質の代謝(栄養、水、電解質代謝)、炎症&免疫反応、骨の代謝などに作用します。

ステロイドは私達の身体の中でも普段、副腎と言う内分泌臓器において作られていています (糖質コルチコイドとミネラルコルチコイドと言う二つの種類のホルモンがあります)

私の見解ではステロイドは基本、私達が外界から受けたいろんなダメージやストレスに対して身体の状態を落ち着けるような作用があると考えています (私達の身体は体内に起きるいろんなトラブルに対して、炎症や免疫や再生反応など、それを処理しようとする機能を兼ね備えています。しかしその反応が過剰になりすぎると返って自己を壊しかねなくなります。ステロイドはそんな反応を抑える働きがあると考えています)

ステロイドは炎症や免疫反応などを速やかに抑える強い作用があります。

しかしまたステロイドには、それだけ副作用もあるために、その使用には十分な注意が必要になります。