新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

2018-01-01から1年間の記事一覧

いい医者の条件

私は臨床医をしていますが私がいい医者かどうかは自分ではわかりません。それを判定するのはあくまで患者さんだと思います でも自分が医師として少しでもいい仕事ができるため心がけたいと希望しています1.しっかりしていること、知識や経験がちゃんとしてる…

化学療法に関しての考え方

化学療法の専門家の先生方からすれば至って当たり前の事でしょうが、改めて化学療法を施行する際に考慮すべきことについて考えてみました。 私が着眼する点として、先ず最初に 1. 癌腫のタイプ (病理学的組織型) と進行度(浸潤、転移、播種の状況) 次に 2. …

金縛り

今日は金縛りについてお話をしたいと思います。皆さんは金縛りになったことはありますか?私は疲れているとしょっちゅう金縛りになってしまいます。 これは決して霊的なものではなくて、脳が半覚醒しているような状態だと考えています よく寝入りの時に起き…

化学療法について 続編

以前から書いているように、固形癌に対する化学療法(抗ガン剤)も、その種類やできる臓器、進行度によってその効果も全く異なります。頭頸部や消化器癌においても、咽頭がんや食道癌などの扁平上皮癌は放射線化学療法がよく効く印象があります。しかし、胃が…

医者の仕事

医者の仕事がの本質が人を健康にしたり、元気にすることだとしたら、私達がやれる仕事は無限大にあるのかも、ガイドラインに沿った診療は押さえながらも、その人その人の人生を活かせるような医療ができたら素敵ですね

医者の仕事とは?

ふと先程、突然に私達医者の仕事とは、究極のhuman being arrangementではないか?と思いました。 私達、医者は、単に科学者でもないし、宗教家でもありません。 私達は人の身体のメカニズムや病気のことを知り、医術を通して人の人生に彩りを与えることがで…

生命の営みを知る

私達は自分の身体の中で日々起きている

癌の本質は治らない傷である

以前に別のサイトにも書いたことがありますが、癌の本態は治らない傷です(unhealing wound) 先ず自分の身体の中から、いくつかの段階を越えて制御不能な癌細胞が生じます。この細胞は、発生組織固有の機能を果たさず、セルフコントロールが効かずに無限増殖…

抗ガン剤とその効果判定試験について

癌に対する抗ガン剤にはいろんな種類がありますが、基本的には、遺伝子や細胞内代謝に障害を与える細胞毒性を持つ薬剤です(それ故に抗ガン剤は癌細胞だけではなく、正常細胞にも少なからずダメージを与えてしまいます) https://ganjoho.jp/public/dia_tre/tr…

抗がん剤について その2 総論

私は化学療法のプロではありませんが、今まで抗ガン剤に関する基礎研究から、動物実験、実際、臨床での化学療法の実施をしてきました。まず最初に言えることは癌治療は、それ程シンプルでは無いと言うことです。悪性腫瘍の種類も白血病のような血液癌から、…

あなたは抗がん剤を使いますか? その1 エピローグ

皆さんこんにちは現役医師のKAZです。先日知り合いの方のブログに抗がん剤の是非ついての書き込みがありました。 私は化学療法のプロではありませんが、今まで抗ガン剤に関する基礎研究から、実際に臨床の現場において化学療法の実施もしてきました。しかし…

目指す医療

以前から周りの人達にお前は具体的にどんな医療がやりたいんだ?と聞かれていますが、その答えが見つかりません。もしかしてその答えは既存のものではなく、自分で新しく創造するものなのかもしれません。

生を知る

皆さんは、生命や病や死についてどれくらいの事を知っていますか? こういうことを書くと何難しいこと言ってんじゃねぇよ、知るかそんなもん、そんなこと考えてる暇なんかねぇよと言う声が聞こえてきそうですよね。全く構いません でも身体のことを知らない…

米国留学の想い出 その1

私は今から14年ほど前、米国に留学して癌に関する基礎研究をしていたことがありました。その業績も、研究の仕事自体も今の仕事には全く生かされていませんが、自分の中の引き出しの中においてあった一つの軌跡です。ふと先日、そのことを思い出し、引き出し…

諦めなければ道は開ける

私は今まで医療の現場で、厳しい状況に何度も直面してきました。今日はその一例を紹介致します 私が今から7〜8年前に西日本の小さな病院で働いていた時に、当時40歳代の慢性肝炎を患っている患者さんを受け持ちました。ある時、その患者さんが食道静脈瘤の破…

胃カメラについてまとめてみました

皆さんは胃カメラ検査を受けたことがありますか? 私は今まで山の数ほど胃カメラ検査を施行してきて、昨年末には自分自身も検査をしてもらいました そこで改めてこのサイトで胃カメラ検査についてまとめてみたいと思います 先ず胃カメラとは?これは光学ファ…

胃液の殺菌作用について

昨今、腸内細菌ブームで、腸内細菌の役割や腸活などの記事やニュースをよく見かけます。 腸にいい食べ物を食べましょうとか、乳酸菌や酵母菌などの善玉菌を取りましょうとか でも大抵、食べたものほ胃の中で大体分解されてしまいますよね。大体口から入った…

極楽寺クリニック設立構想 その1

いかなる商店や企業においても、最初に開業するためには、どんな目的?で、どこで?どんなカスタマーを対象に?何をする?(何を提供する?)組織なのかを明確にする必要があります。 そこで

究極のインフラ

自分たちが病気になった時に命を預けてもいいような信頼できる病院と死んだ後に記憶として残してくれる祀ってくれる場所と、毎日、食べる健康的で美味しい食事と大事な家族や仲間と一緒に学んだり遊んだりしながら日々過ごす場所があれば人間それ以上、他に…

食事の取り方の工夫

皆さんは普段、食事をどのように取っていますか?お決まりのように朝、お昼、夜ご飯と食べていますか?でも人の活動度は人それぞれ全く違うわけだし、その食べ方や栄養の取り方も人それぞれ全く違っていいと思います。 実は最近、私は昼食の取り方を変えまし…

健康と幸せの定義 2018 冬

今、私の個人的なサイトで健康や幸せのあり方について探求する活動をしているのですが、実は難しいことでもなんでもなく、私達が天から抱いた生命機能をより正しく理解し、私達の生理的欲求を健全に全うできた時が幸せであり、それができるような状態を健康…

緊急提言 食を大事にして❗️

私は仕事がらいろんな病気を診てきました。成人になってからの多くは生活習慣病です その中で最も大切なものは食事です。食が自分達の身体を創り、それが原動力になって私達は日々活動しています しかし周りを見渡してみると意外にその大事な食を疎かにして…

幸せを考える 第一回 毎日の生活が基本

幸せを考えるセッション 第1回です 総論にも書きましたが、私たちにとって幸せとは何でしょうか?私達が幸せになるためにはどうしたらいいのでしょうか?実はそのカギは凄く遠いところにあるのではなく、自分達の身近にあるのではないかと考えています。 そ…

私達のポリシー

医療のあるべき姿勢は、病に苦しむ人に手を差し伸べ、医術を施し、最終的にその患者さんがしっかりと生きていく力を少しでも養うサポートをすることでしょう この世の中には、たくさんのいろんな病気があり、それらに苦しまれている方がたくさんいます。そし…

幸せとは何か?

私達が健康を考える際において健康と幸せは切っても切れない関係にあります。人は健康でないと幸せにはなれないし、また幸せになることが人の健康にも繋がります。ある意味、人生の究極の目標は人それぞれ幸せになることなのかもしれません それでは幸せとは…

ごはん食べよう科 番外編 ダイエットについて

先日、ある人と話していてダイエットを成功させることは簡単なことじゃないんだと改めて考えさせられました。ある人がスリムになりたいと思って、いくら食事制限や運動などの努力をしても、それが辛くて我慢できなければ、完逐させることはできないし、もし…

健康や豊かさについて提言

皆さんは日本の年間の医療費いくらかご存知ですか?実は40兆円を超えています。これは前回のリオオリンピック開催のブラジルの国家予算より多いんです 日本が、経済発展を遂げて、あちこちに病院ができ、身の廻りに高度な医療機器や最新の医薬品が開発され、…

ごはん食べよう科 第9回 食欲(8)

さあ食欲診療に関する大詰めです。 では私達が、食欲に関して異常(食欲不振、食欲異常亢進)が来た場合どうしたらいいのでしょう。そのアプローチについて考えてみたいと思います そこでいくつかのチェックポイントについて挙げてみました 1.現在の栄養状態を…

ごはん食べよう科 第8回 食欲(7)

さてここで食欲に関して、今まで話していた医学生理学に基づいた知識をまとめてみましょう 【食欲に関連する臓器】は 1.脳 (視床下部〜摂食中枢、満腹中枢) 食欲に関するセンサー、司令を司る 2.消化管 (胃腸、肝臓、膵臓など) 消化器の状態から必要な栄養の…

ごはん食べよう科 第7回 食欲(6)

少し話が戻りますが、今日は食欲増進に関わるホルモン(グレリン)についてご紹介します。グレリンは消化管を始め全身状態が安定した状態で空腹時に胃から分泌が亢進されます。 このホルモンは摂食中枢に働き、食欲を増進させます。また成長ホルモンを活性化し…