新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

新型コロナ禍における風邪診療 (4) 症状チェック

診療においては診察の前に患者さんの訴え、つまり症状をより的確に捉え評価することが重要です。

風邪をはじめとして、呼吸器や上気道に感染するウィルス疾患の場合、主に次のような症状が見られます。

○ くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咳、のどの痛み、痰、だるさ、発熱、目やに、関節や筋肉の痛み、頭痛など

これら一つ一つにウィルス感染による生体の変化や反応が含まれています。

*かぜを引き起こすウイルスごとの症状、下記の「%」は、症状の頻度(起こりやすさ)を示したものです。

(1)アデノウイルス:のどの痛み95%、咳80%、鼻水・熱70%、だるさ60%、結膜炎15%。鼻づまりは起こりにくい。

(2)コクサッキーウイルス:のどの痛み65%、咳60%、鼻水75%、熱35%、だるさ・結膜炎30%。鼻づまりは起こりにくい。

(3)RSウイルスは:のどの痛み90%、咳・だるさ65%、鼻水80%、鼻づまり95%、熱20%。結膜炎は起こりにくい。

(4)エコーウイルス:のどの痛み60%、咳50%、鼻水99%、鼻づまり90%、熱10%、だるさ45%。結膜炎は起こりにくい。

(5)ライノウイルス:のどの痛み55%、咳45%、鼻水・鼻づまり90%、熱15%、だるさ40%、結膜炎10%。

(6)コロナウイルス:のどの痛み55%、咳50%、鼻水・鼻づまり90%、熱15%、だるさ40%、結膜炎10%。

(7)パラインフルエンザウイルス:のどの痛み75%、咳50%、鼻水・鼻づまり65%、熱30%、だるさ70%、結膜炎5%。