発熱診療の流れ
発熱を主訴に患者さんが病院を受診された時に対する私達の対応についてご紹介します。
⑴ 問診 先ず患者さんの状態、症状、背景(既往歴や基礎疾患)についてお伺いします。
・どれくらいの熱がいつからどのように出ているのか?
・またその他どんな症状があるのか?
のどや鼻、咳や痰、頭痛などの風邪症状は?
下痢や腹痛などのお腹の症状は?
息が苦しいなどの重篤な症状は?
ご飯は食べられているか?水分は摂っているか?
便や尿はちゃんと出ているか?
・年齢や既往歴、また何かお薬を飲んでいる基礎疾患は
ないか?
# 何かしらの感染症が伺われた場合、陰圧テント内に
ご案内して、スタッフも感染対策をして診療に当たり
ます。
《ポイント》発熱の原因や現在の状態を探ること、今後、重症化する可能性はないか?問診からそのリスクを評価して対応する必要があります。
⑵ バイタルサインチェック
体温、血圧、脈拍、酸素飽和度をチェックします
#ざっくりと現在の身体の状態を測ることができます
⑶ 流行性の感染症チェック
風邪症状が見られた場合、新型コロナウィルス、インフルエンザウィルスなど、市中で流行いるウィルス感染症の迅速抗原検査を施行します
⑷ 診察 口腔や咽頭、頸部のチェック、また心音、呼吸音の聴診をします。
#熱の原因となるサインがないか?身体に重症化する予兆がないか?チェックします。
⑸ 発熱の原因、状態を推察して、診断し、それに応じた
投薬治療を行います。
#新型コロナウィルス感染症の診療内容については別項目に詳しくご紹介します。