新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

新型コロナウィルス迅速抗原テストについて

https://www.nobuokakai.ecnet.jp/nakagawa235.pdf

https://www.nobuokakai.ecnet.jp/nakagawa224.pdf

https://allabout.co.jp/gm/gc/484554/

今 一般的な新型コロナウィルス対する迅速抗原テストは鼻腔咽頭のぬぐい液の中に新型コロナウィルスの特異的な抗原であるスパイクタンパクがあるかどうかをチェックする検査です。

確かにこの検査はウィルスの量が少ないと反応しません。そう意味ではPCR検査に比べたら感度はかなり低いと思います(偽陽性率は高くないか)しかし簡便で直ぐ結果が出る為、全く意味のない検査ではありません。

(PCR検査だって完璧な検査ではありません)

やはりその検査の使い方が大事になります。

そのポイントはズバリ、症状と罹患期間です。

巷でよく言われるように新型コロナウィルスに感染するとその2-3日前からウィルスを排出し、通常は罹患してから1週間ほどで収束している傾向が見られます。

しかし良くならない場合、罹患から1週間前後で急激に悪化して重症化することが言われています。

そう考えるとこの迅速抗原検査は罹患してから早期、それも症状が出てから(症状もないのにする人はあまりいないと思います) 4-5日でやる検査なのかな?と思われます。

そして何より重要なことはその人の症状や状態だと考えています。

患者さんが若く、重症化のリスクが極めて低い人は新型コロナウィルスの検出に躍起になる必要はないのではないでしょうか?

新型コロナウィルス感染症に対する特効薬はないので、安静にして、他者に移さないように注意するだけかと

しかし年齢や基礎疾患のある患者さんは重症化する可能性もあるので、心配なら感染早期にチェックしておいてもいいのではないかと考えています(重症化に備えると言う意味で有用かと)

あとその発熱者の置かれた状況によっては、使う価値論がある時があります。それは病院や高齢者施設など、周りに重症化するリスクが高い人が集まっているところでは、感染の拡大を抑制するために施行してもいいのではないでしょうか?