発熱診療 COVID19に関する検査
当院は東京都より発熱患者さんの診療を受ける届け出をしています。
発熱の患者さんが来られた時には、問診、診察をして、その時の患者さんの状態と必要に応じてCOVID19のチェックを行っています。その検査は具体的に
⑴ 迅速抗原検査
鼻腔咽頭ぬぐい液を採取して検査キットを用います。約15分ほどで結果が出ます。検出率は85%程度と言われています。また率は低いですが、偽陽性の結果が出ることがあります。
# 抗原の定量検査もあります。これは精度も高くPCRと同程度の信頼性があるのですが、まだ普及していません。
⑵迅速抗体検査 (保険では認められていない為自費での検査になります)
少量血液を採取して新型コロナウィルスに対するIgMとIgGの有無をチェックします。
IgMは感染後、数日で産生される免疫抗体であり、最近COVID19に感染した可能性が伺われます。またIgGは感染後しばらくして体内に免疫が獲得されたことを示しています。
⑶PCR検査
当院では検査機器がない為、外注になります。
結果は午前中に提出して翌日に出ます。
PCRはウィルスの遺伝子が検体内にあるかどうかを確認する非常に鋭敏性の高い検査です。確かにウィルスの検出率は高いと言えますが、それが何を意味しているのか?と言う考察も必要と考えています。
熱が高いような場合、呼吸器症状が強いような場合、以上のようなCOVID 19に関する検査を致しますが、その結果が陽性だった場合の対応方法に関しては、先ずご本人の治療に関しては、状態が安定していて、重症化リスクが低い場合、基本、自宅で安静療養になります(行政は宿泊施設の紹介もしています) 発熱やその他の症状に関しては対症療法になります。
当院からは速やかに所属の保健所(感染対策課)に報告して、患者さんの状態チェックや対応に関してフォローしていただきます(状態が変化した場合の対応に関しても、基本行政側に問い合わせをしていただきます)
リスクの高い患者さんに関しては急激に状態が悪化する可能性があるので、注意深いフォローと迅速な対応が必要になります。