1st contact 患者さんを観る目
経験があり、診察能力が高いドクター(欧米ではphysicianと言います)は最初に患者さんを見て、話を聞いただけで、かなりのことがわかると言われています。具体的にその観るポイントについて列記して行きましょう。
①患者さんの表情
苦しそうなのか?痛そうなのか?しんどそうなのか?元気はあるのか?顔色は悪くないか?または少しは余裕がありそうなのか?など表情から病気の重症度が計り知ることができます。
②体型
痩せ型なのか?標準体型なのか?肥満傾向なのか?など
③歩き方
ケガや筋力低下や麻痺や運動失調はないか?
④話し方
患者さんの訴え(問診)を細かく、理論立てて話しを聞くことは適切な医療を提供する上で何より大事なことですが、その中身はさておき、こちらからの問いかけに対して患者さんがどのような感じで答えられるのか?
その話し方や雰囲気で、心身に余裕がある状態かどうかを伺い知ることができます。
(本当に具合が悪いとき、脳疾患や全身状態が悪い時には興奮状態や錯乱(せん妄)みたいな状態になることがあります)
などが挙げられます。
このような点に注意して私達医療者が患者さんを観ることでかなりの情報が得られます。