地域医療における診療コンテンツ④ 危険なサイン
前回、注意すべき怖い病気を列挙しましたが、私達のクリニックには高度な医療機器はありません。それ故に患者さんに聞いて、見て、触って判断しなければなりません(問診と身体所見の取り方は非常に重要です) そのポイントとしては
①先ずは患者さんの訴えを素直に聴くことです
ご自身の痛みや苦しみがどれくらいなのか?それはご自身にしか分かりません。特にお腹の痛みなどは我慢できるのか?否か?私達は素直に患者さんの訴えを聞く必要があります。
②意識状態
意識状態が明らかに異常な場合、脳神経疾患を含めてただならぬことがある可能性があります。また敗血症などの場合、普段とは違う興奮やせん妄が見られる場合があり、注意が必要です。
③麻痺、運動失調、言語障害
これらは脳血管疾患の代表的な症状です。
④バイタルサイン
これは血圧、脈拍、体温、酸素飽和度などが挙げられます。これが明らかに乱れている場合は身体に重大な変化や障害が起きている可能性があります。
⑤あとは胸部の聴診、お腹の触診、皮膚の性状、浮腫みなどのチェックが必要になります