新型コロナ時代における風邪診療 (2) 新型コロナや季節性インフルのチェックに関して
風邪はウィルス感染によって引き起こされる上気道炎であり、一般的には自然に治癒します。
(しかし人によっては症状が重くなり、重篤な状態に陥ってしまう場合もなくはありません)
今回問題となっている新型コロナウィルス(COVIT19)は風邪を引き起こすコロナウィルスの一種類ですが、その一部が重症化することが知られており、その感染の有無についてのチェックとケアは必要と考えています (国からは第2類相当の感染症に指定されています)
また季節的に流行する季節性インフルエンザウィルス感染症も、ケースによって重症化することがありますが、その検査方法と治療法 (抗ウィルス薬の投与)は概ね確立されています。
発熱や上気道炎症状が見られた場合、通常の風邪と季節性インフルエンザウィルス感染症や新型コロナウィルス感染症との区別は難しい場合があり、状況に応じて、必要な検査をしていく必要はあると考えています。
では具体的に
○ インフルエンザウィルス感染 (A型、B型)
インフルエンザ抗原チェック 鼻腔・咽頭
○新型コロナウィルス感染 (COVIT19)
PCR検査
*新型コロナウィルスの感染チェックに関しては簡易な抗原、抗体検査がありますが、その感受性、特異度の問題があり、最終的には現在のところPCR検査が必要とされています。しかしその精度と意義に関しては未だ論議がなされています
注) 私としては、患者さんの背景と状態に応じてインフルエンザチェック、新型コロナウィルスチェックは必要だと考えています。