慢性鼻炎の治し方 18 ステロイド内服薬の使い方
さあ次は実際のステロイドの使い方についてお話をしたいと思います。
慢性鼻炎に対するステロイドの投与方法は内服、注射、局所の点鼻になるかと思われますが、その中で先ず、投薬の基本であるステロイドの内服治療について話を進めて行きたいと思います。
はっきり言ってステロイドは概して抗ヒスタミン剤など他のアレルギー薬より、慢性鼻炎の症状に対しては遥かによく効くと思います(ステロイドには根本的にアレルギー反応を抑える強い作用があります)
しかし前章でも書きましたが、ステロイドにはいくつか怖い副作用があるため、その使用には十分な注意が必要です。
では実際にどれくらいの量をどのように処方したらいいのでしょうか?
実際に慢性鼻炎に使用するステロイドは中間型のプレドニンや長時間型のリンデロンなどが選択されると思われます (ステロイドはその強さ(力価)や作用や半減期などによって種類が分けられています)
http://pha.medicalonline.jp/img/cat_desc/MFd_table1.html
そして実際の使用量に関しては教科書通りに行くとプレドニン換算で1日5〜60mgそれを分3に分けて内服するようになります。
具体的に慢性鼻炎の酷い症状を抑えるためにはプレドニンで言って20〜30mg/日の量を1週間くらい投薬になろうかと
*実際私もプレドニン20mg、もしくはリンデロン3mgを連日、1週間、内服したら、かなりその症状か軽減されました。
しかし薬の処方には十分な注意が必要です。
その患者さんの症状を見て、またその患者さんの状態やリスクをよく加味した上で処方しなければなりません。
ステロイドはとてもいい薬なのですが、決して漫然とダラダラ使ってはいけません。
前述したようにステロイドは少量でも長期間使用すると、自分のステロイドが出なくなってしまい、ステロイドを止めることが極めて難しくなってしまうのです。だからこそ、必要な患者さんに、必要な量を決め打ちで使うべきだと考えています