新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

病気に対する心構え その2

この世の中には、どんな病気があるのでしょうか?

もうすでに解明された病気から、まだ私達が知らない未知の病気まで、この世界には星の数ほどのたくさんの病気があります。

また私達はネットや成書でこれらの病気のことについて、簡単に情報を得ることができます。しかし内容が専門的過ぎたり、一部は間違った情報のため、返って不安になってしまったり、適切な対応ができなくなってしまう事もあるのではないでしか?

これから現役医師の私が、自分の経験を元に、病気とのお付き合いの仕方についてのお話をして行きたいと思います

 

病気との付き合い方 その1 心構え

今日はいきなりですが、現役医師が病気とのお付き合いの仕方について考えてみました。

人間生きていれば、いつかは、なんらかの病気にかかります。またその病気が重篤でありコントロールできなくなったり、また歳を重ね寿命がくれば誰もがいつかは死を迎えます。

しかし通常人は元気な時には、病気のことなんか考えもしないのが普通です。

誰しも自分の体調が悪くなってから、病院に行ったり、自分の身体のことや病気のことや健康のことを考えるのではないでしょうか?

かと言って毎日なってもいない病気のことや死ぬことばかり考えていては、気が滅入ってしまい元気もなくなってしまいますよね。

でもいざ悪くなってから、ジタバタすると、適切な対応ができなかったり、その結果、残念なことにもなり兼ねません。

それ故に、病気や死について、私達は普段から準備しておくことが必要です。そう考えことが、自分の人生にしっかりしたストーリーを書けるのではないかと考えています。

 

薬でリセットする考え方

世の中には、たくさんの病気があり、それに対していろんな薬があります。

薬によってその効果効用も違いますが、薬は万能ではありません(薬で全ての病気が治り、パーフェクトなコンディションができるわけではありません)

私達の身体こそがパーフェクトなのです。

私達の身体は生命として常に外界と交流して、いろんな変化に対応しています。

しかし何かの原因で心身にトラブルが生じた場合、その対応が上手くいかなくなります。

不安の取り除き方

またこんな書き込みをすると、お前それでも医者か?といろんなところから非難が出るかもしれませんが、敢えてこの問題に対して、私の個人的見解をど真ん中直球で投げ込みたいとます(うつ病など明らかに精神的疾患のある方は専門医の診療を受けて下さい)

このことに対してポイントとなる人間の本質は二つあります。それは

1.生きている人はなかなか死なない。

2.人は誰もがいつかは死ぬ!ということです。

大体、不安自体も実は大したことなく自分自身が作り出している事が多いのではないでしょうか?余計な事を考える時間があるから余計なことを考えてしまうのです。

今、目の前にあるミッションに生き残りをかけて必死に闘っていたら不安なんて考える暇ないでしょう!

でも、もしかしたらそれだけ世の中が豊かになったって言うこと?

だったらゆとりなんか考えないで日々全力で生きた方がいいのかも?

なぜなら、私達の身体はその時その時をしっかり生き伸びていけるようにできているのだから。

 

 

心身の整え方

心身の整え方 これはズバリ生活を正すことから始まると思います。

生命は、周りの環境に適応する能力を持っています。しかしなんらかのストレスやトラブルで体調を崩してしまうと、いろんなことに対応ができなくなります。

それはメンタルなものかもしれませんし、身体的なものかもしれません。

 

 

女性の自己防衛システム

http://medical.radionikkei.jp/kansenshotoday_pdf/kansenshotoday-140716.pdf

 

以前アメリカの科学雑誌のPNASに女性の膣内における常在細菌叢に関する研究論文を読みました

http://www.pnas.org/content/108/Supplement_1/4680

女性の皆さんには、是非この内容を知っていただきたいと思います。女性は感染の危機にある性器に関して、自分を守る素晴らしい防御システム(膣内自浄作用)を有しています。

膣内は、決して無菌ではなく、たくさんの細菌が生息しています。しかしその細菌叢は決してバラバラではなく、ある一定な状態を保っています。膣内は女性ホルモンの作用で、粘膜が絶えず変化しており、その粘膜内にはグリコーゲンが豊富にあり、乳酸桿菌(デーデルライン桿菌)が数多く生息しています。この細菌が優位に生息していると膣内環境は、かなりの酸性状態(pH4〜5) にあり、他の細菌が繁殖しにくいような環境を自ら整えています。

しかし、ホルモンバランスを崩したり、免疫状態が悪くなったり、また長期の抗生剤を投与したりすると、この細菌叢バランスを崩してしまい、いろんな細菌が繁殖し、膣カンジダや細菌性膣症などになり、またその他の感染症にも罹りやすくなることが伺われます。

それ故に女性の方が、日々健康で、性感染症にかからないようにするためには、この正常細菌叢を意識して、いいコンディションを整えることが大切です。

洗浄を始めとする不用なケアや抗生剤の投与は、返っていい状態を壊し兼ねません。

私達が、自らの身体能力の凄さを知り、それを正しく使うことにより、よりタフで健康的の身体を手に入れることができるのです。