新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

勿体無い

勿体無いとは、元々、本来あるべき姿を失って不都合が生じることを嘆き惜しむことから転じて、今では、物の価値を充分に活かせず、無駄にしてしまっていることを意味しています。

人の生き方や命もそう、私達のあるべき姿を大事にしながら、その価値を充分に活かせば、本当に満ち足りた人生が送れるのだと思います。

私達はなんで無駄な事やつまらないことに命や人生を使ってしまうのでしょう。

医者をしていると実家します。勿体無いと、でもかく言う私も日々そんな無駄でつまらないことを繰り返しています。人間ってなんでわからないんだろ

御霊病院通信 その6 生きると言うこと

生物の本質は、外界と絶えず様々な物質の交換を行いながら自己を維持し、様々な活動をしていること(動的平衡)です。

さすれば生きると言うことは、外界と物質のやり取りをすること、息を吸って吐いて、食べ物を食べて、便として排泄し、水分を補給して、尿として出す。ただそれだけです。当然、生殖行為もしかりです。

だからこそより良く生きるとは、この当たり前の営みをただ丁寧にするだけ。

生きていくためにそれらをして、それらをしているから生きていける。

この考え間違ってますか?

何故、人はこんな当たり前のことがわからないのだろう?

薬や機械が、生体の本態を動かしているわけじゃないっ!つーの!

現代医療に対する警鐘

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医療は「癒しのart(わざ)」であった伝統的な施術から、テクノロジーが持ち込まれ、「科学・機械医療」へと変容した。人々の「科学・機械医療」に対する純水な崇拝・信仰の状態が、1960年代まで続いた。
しかし、1960年代以降には、医療の効果を否定する資料が整い、医療が健康被害を与えていることが徐々に明らかになった。


1971年、アメリカ公衆衛生学会会長 ハーバード大学教授のカースは、衛生統計を分析し、次のように指摘した。
"現代医学の感染症予防措置や治療が、人々の平均寿命に寄与した" などと思うのは全く根拠が無い。医学的な措置・治療ではなく、むしろ環境や栄養の改善のほうが大きな役割を果たしたのである”

1973年、イスラエルで医師のストライキが決行された時には、診察する患者の数を1日あたり6万5000人だったところを7000人に減らした。そしてストは1ヶ月続いたところ死亡率が半減した
1976年、 コロンビアの首都ボゴタで、医師たちが52日間のストライキを行い、救急医療以外はいっさいの治療を行わなかったところ、ストライキの期間中、死亡率が35%低下した
1976年、アメリカ合衆国のロサンゼルスでも医者らがストライキを行った。この時は、死亡率が18%低下した。ストライキの期間中、手術の件数は60%減少していた。そして、医師のストライキが終わり、彼らが医療活動を再開すると、死亡率がストライキ以前と同じ水準に悪化した。

1977年、医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンの主幹のフランツ・インゲルフィンガー(英語版)は、現代医療が人々の疾病の治療に一体どのような役割を果たしているかを分析・検討し、次のような結果を得て発表した。
• 医療によって、疾患の予後に影響がなかった(=効果がなかった)ケース  80%
• 医療によって、疾患の予後が好転または治癒したケース 11%
• 医療によって、疾患の予後が悪化したケース 9%

一流医学誌のデータでこの事実が判明した。

 

この記事の中身を全て鵜呑みにするわけにはいきませんが、これはいつの時代にも通じる医療の在り方に対する警鐘だと思います。

それでは振り返ってみて現代の我が国の医療はどうでしょうか?

年々、医師を始めとする医療者を増やし、年間40兆円以上の医療費を費やし、医療は社会やそこにいる人々の健康や幸せにどれくらいの貢献をしているのでしょう?

そう考えると結局、健康や命は自分自身で創り守るしかないですよね。

医療の教科書 総論 その0 医療とは何か?

医療(Medical Care)とは何でしょう?医療は人の健康維持、回復、促進などを目的とした諸活動です。医療行為は経験的、科学的根拠に基づいて資格者が法制度を遵守し厳粛に行うものであり、医療者は医療を受ける患者さんの幸せに貢献するものを常に心がけなければなりません

言葉で言うと抽象的でわかりにくいですが

私自身の医療に対する見解は

1.医療はその利用者である患者さんの健康と幸せのために使うもの

(エンドユーザーである患者さんの健康と命を最大限に尊厳する)

2.医療は医学(自然科学)と経験の元に行うべきものである

3.医療は医師と患者さんがその内容に関して十分な説明と理解がなされた後に双方が合意し、医療の契約が成立した上になされる行為である

 

医療はそれを求める患者さんがいなければ成立しません。患者さんがいて始めて医療は成立するものです。

しかしまた医師は患者さんの要望に応えて全ての病気を治し、奇跡を起こす神様ではありません。医師は生命現象や病気、そしてそれに対する検査、治療を学び、その手立てを熟知した者に、医療行為の実施を許された資格者なのです

それがゆえにいい医療を成立させるためには、医療者と患者さんの双方が医療とお互いのことをより正しく知ることが何より重要なのです。

 

私達の身体はスーパーマシン

私達は生き物であって機械でないのは当然です。

しかしロボットでも、しっかりした設計でいい材料を使って作り上げ、いいガソリンを入れて丁寧に扱えば素晴らしいパフォーマンスができることはわかりますよね。

それが生きている人間なら尚更のことだと思います。人間の場合、絶え間なく自分の組成さえ変わり続けているのだから、いい材料を入れて身体を作り上げ、いい食べ物を食べて活動すれば、いくらでもいい活動ができるはずです

しかし私達はややもするとこの大原則を忘れ、大事な事を見失い、したくないことをして、食べたくないものを食べて、身体を壊し、飲みたくない薬をのんで、入りたくない保険に入っているのではないでしょうか?

自分が健康になるのも、自分が豊かになるのも、自分が幸せになるのも先ずはここからかもしれませんよ

医療の教科書 総論その1 生命とは何か?

医療をする際においては病気や健康について考えることが重要ですが、先ずその最初に私達、医者か取り扱う生命の本質について論じたいと思います

それでは生命とは何でしょうか?

それは常に外界と物質の出し入れをしながら、動き続ける有機体です。

私達は絶えず、呼吸をして空気の出し入れを行い、いろんなものを食べたり、飲んだりして、不要なものを排泄し、自分自身を維持しながら日々生活や仕事をしています。

もし外界とのinteraction(物質の出し入れ)の全てが停止した時に、それは死を意味します。

 

強く美しくなるためには

私達は自分の意思や行動で、いくらでも変わることができます。

私は男性ですが、女性を拝見すると多く方々が日々、健康や美容に気遣いセルフケアをされています。

毎日お化粧をして、髪を整え、衣装に気を配れり、相手に対して好感度を持たれるように努力されています。

女性の美しさは単に先天的に与えられた容姿だけではなく後天的に創られたものであることがわかります

私はこの女子の意識や努力は本当に素晴らしいものだと感嘆します。

また強さや美しさと言うものは単に外見だけでなく、言葉遣いや立ち振る舞いにも現れますよね。これらこそは自分達の意識と努力だけでいくらでも変えることができますよね。

しかしこう言った素敵な人を形創ることも、自分達の心と身体が健康で元気でなくてはできません。

そう意味でも、これから私は医師と言う職業を通して人体を見つめ人間の内面からサポートする活動をして行きたいと考えています