新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

自己紹介

便秘を理解するためには、先ずうんちについてよりリアルにより正しく理解する必要があると考えています
私は今まで医者として口の中から始まって胃や腸を通って肛門に至るまで幅広く患者さんの診療に携わってきました。実際に胃カメラや大腸カメラを行い、人の口の中から食道や大腸の内腔を直に観察してきました。また外科医としては、ダイレクトに内臓の臓器を手にとって向き合ってきました。その貴重な経験を通して、改めて、うんち💩とは何か?アプローチして行きたいと思います

うんちの成分

それではうんち💩とは一体何でしょう?食べ物が消化吸収された後に残ったカス?だということはわかりますよね。そうではうんち💩の成分について考えてみましょう。

便の成分は大まかに 1. 水分(消化液含む) 2. 食べかす 3. 腸粘膜から剥がれた細胞 4.腸内細菌(生きたものや死骸) などから構成されています。
それでは便秘の成分について更に詳しく解説して行きたいと思います。

便の成分その1. 水分
便の成分で一番多いのは、水分で70~80%の割合を占めています。
この水分割合ですと形もよく、健康的な便になります。便に含まれる水分の割合が低くなると便は硬くなってしまい、逆に水分の割合が高くなると下痢状の便になります。この微妙な調整がとても大事です

便の成分その2. 食べ物の残りカス
食べ物のほとんどは栄養として小腸から吸収されます。しかし中には消化吸収されない成分があります。
便成分に含まれる食べカスの主な成分は「食物繊維」です。
便秘でお悩みの方なら、食物繊維の重要性のことはよくご存知ですね。

便の成分その3. 粘膜から剥がれた物
私達の体(内臓も血液も含む)は60兆個の細胞からできていると言われています。その中で一番寿命が短いのが、胃や腸壁の消化管上皮細胞で24時間で死んでしまい、新陳代謝はとても激しいものとなってます。古く死んでしまった細胞は便成分の一部として排泄されます。

便の成分その4 腸内細菌
便1gに1兆個ぐらいの腸内細菌がいます。生きているものや死骸を合わせてです。私達の腸内には100種類100兆個以上の色々な細菌が棲んでいます。 上記以外にも胃や腸の分泌物も多少含まれています。この数は物凄いですね。

便の成分その5 消化液 これは1.に含まれますが、私達は絶えずいろんな消化液を消化管の中に産生分泌しています。この消化液はまさに食べものを分解する作用があり、一部は食べものを体内に吸収する働きをしていて食べものと一緒に再び体内に取り込まれます

以上、便の成分について説明させて頂きました。そう考えてみると改めて私達の身体って凄いですよね。
もう少しこのトピックについても、突っ込んで行きたいと思います

便秘診療に取り組む

私は以前に消化器診療に従事していたこともあり、便秘は日常診療でよく見かける一般的な症状です。
私達が健康で美しくなるためには、いいものをしっかり食べることも大切ですが、食べたものをしっかり出すことも同じように大切です。
医学書には便秘の原因や分類そして治療に関してまとめられていますが、実際の臨床においては患者さんの病態は多種多様であり、個別に病態を考えオーダーメードの治療を継続していくことは容易なことではありません(それゆえにどうしても病院では安直に酸化マグネシウムプルゼニドラキソベロンの下剤投与がなされがちです)
便秘は生活習慣に大きく影響を受けるために便秘を解消するためには、薬だけではなく、その患者さんの病態生理を理解し、食をはじめとする生活習慣の改善が重要な課題です。

これから、その大事な便についても、しっかりと考えて行きたいと思います。

胃の働きについて

皆さんもご存知のように胃は食べ物を貯めて消化する場所です。

胃カメラで胃の内腔を見てみると、胃は単なる袋ではなく、ダイナミックな活動をしていることが分かります。

食べ物が腸にすぐ流れ出さないように関所(幽門)があり、また食道下端には口側方向に逆流しないように逆流防止機構があり、胃の中は消化のため絶え間なく蠕動しています

また粘膜から胃液が分泌されていて、食べ物の入り具合で、その分泌の調整をしています

これらの働きは自律神経系で微妙に調整されています

https://lidea.today/articles/154

 

いい医者の条件

私は臨床医をしていますが私がいい医者かどうかは自分ではわかりません。それを判定するのはあくまで患者さんだと思います

でも自分が医師として少しでもいい仕事ができるため心がけたいと希望しています

1.しっかりしていること、知識や経験がちゃんとしてる。技術スペックが高く安定している

2.患者さんを診る目がある。疾患はもとより、全体を診る力がある

3.より正しいアセスメントを出し、適正かつ迅速に行動し、変化やエラーに対しフレキシブル対応できる

1.それにはまず当たり前ですが患者さんを正しく知る必要があります。

患者さんが何を困っていて何を必要としているのか?相手のニーズを知ることが始まりです

次に身体のこと、病気の事をより正しくに多くの知識があって理解していることが必要です。

またその病気や病状を捉えるためにより安全に正確に検査ができ、どこか?異常がないか見落としなく発見できるかどうか?そしてそれらあらゆる情報を元にアセスメントをして、どういう状態なのか?診断し、それに対するより正しい治療方針が立てられるか?またその治療を実践できるかどうかがポイントになるでしょう

 

化学療法に関しての考え方

化学療法の専門家の先生方からすれば至って当たり前の事でしょうが、改めて化学療法を施行する際に考慮すべきことについて考えてみました。

私が着眼する点として、先ず最初に 1. 癌腫のタイプ (病理学的組織型) と進行度(浸潤、転移、播種の状況) 次に 2. 癌と宿主の反応 (炎症や免疫反応)、 最後に 3. 宿主のコンディション(全身状態) があります。

皆さんもご存知のように癌腫には抗ガン剤がよく効くタイプと効かないタイプがあります。また当然、その進行度によっても、化学療法の適応とプロトコールは大きく変わります。同じ消化管の癌であっても、扁平上皮癌が多い食道癌は放射線化学療法が効果的ですが、スキルス癌をはじめとする胃がんには全く効きにくい印象があります。また次にその癌腫と宿主のinteractionにも注意が必要でしょう (ただ現時点で、腫瘍と免疫の関係はまだ基礎研究や臨床の現場においては確立されたものはないように思われます。そして最後に、患者さんの状態、これは、元気度、栄養状態、その他の各臓器機能に関してのことです。抗ガン剤は多かれ少なかれ正常機能にもダメージを与えてしまうので、化学療法のさじ加減は非常に重要だと思います。

本来はもっと細かに患者さんの個別の状態に合わせ、微妙な調整がいると思いますが、実際は化学療法はほぼ決められたプロトコールで行なわれることが多いようにも伺われます。これはどうしても、抗ガン剤な大規模スタディの結果からは逸脱しにくい事情があるように思われます

金縛り

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今日は金縛りについてお話をしたいと思います。皆さんは金縛りになったことはありますか?私は疲れているとしょっちゅう金縛りになってしまいます。

これは決して霊的なものではなくて、脳が半覚醒しているような状態だと考えています

よく寝入りの時に起きやすいですが、意識があって身体が全く動かせない状態に陥ります。呼吸筋さえも自分の意思で動かせないので、その時には息苦しさも感じます。

中途半端に意識はあるので、その間、もう二度と動けなくなるのではないか?このまま死んでしまうのではないだろうか?などいろんなことを考え、凄い恐怖心に襲われます。

金縛りにあった時には何とか身体を動かせようと、気合いを入れても身体はピクとも動きません。あとは自然に解けるのを待つしかないのです。

しかし最近それを解いてくれる唯一の方法が現れました。

それは私の妻が私の金縛りを解くことができるのです。

妻と一緒に寝ていて、自分が金縛りになった時、隣で寝ている妻に助けて!とサイン?を送ると必ず妻はそれに気づいてくれるのです。そして、ぬぬたん、ぬぬたん大丈夫?と私の身体(手足)を揺すったり、動かしてくれると、ふっと金縛りが解けるのです。このことはたまにではなく、一緒にいる時は金縛りになると大体、妻が助けてくれます。

これの不思議なことは、私が金縛りになって必死にサインを送っていることを何故、妻が気付くのか?テレパシー?(自分が寝ている時にも気づいて起きてくれます)また私の身体を外から動かすだけで、何故ふっと金縛りが解けるのか?そのメカニズムがとっても不思議です。

この不思議な現象もう少し解明してみたいと思います。

それにしてもこう言う所でも妻に助けられています。