新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

緊急提言 大腸がんの予防について

肺がんは喫煙、食道がんは飲酒、胃がんはピロリ菌感染、子宮頚がんはヒトパピローマウィルス感染との関連性が実証されています。

これらの生活習慣を改善したり、除菌治療をすることによって癌のリスクを軽減することができます。

(今日、組織の慢性炎症が癌の発生に関わっていることがわかってきました。正に火のないところに噂は立たずと言う感じですね)

それでは大腸がんについてはどうでしょう?

大腸がんは日本において増加傾向にある悪性腫瘍のひとつなのですが、その原因についてはまだはっきりとこれと言った因果関係のあるものは解明されていません。

しかし最近、腸の中にいるたくさんの細菌叢(何百兆と言われり)のバランス異常が大腸がんの発生に関わっていることがわかってきました。

この分野の研究は、まだまだon going中で、すぐに大腸がんの原因が解明されることはないかもしれませんが、大腸がんの発生を防ぐために腸内細菌を意識して食事をすることはとても大事なことだと思います。

(公衆衛生学的な検討で食生活の偏りや乱れが大腸がんの発生と因果関係があると言われています)

○野菜や果物をしっかり食べること

○主食に豆やいい穀物を食べること

○過度に肉食にならないこと(加工肉の食べ過ぎを避けること)

○高脂肪食の取り過ぎに注意(特に問題のある油脂に注意)

○発酵食品を積極的に摂取すること

以上のことに注意して下さい。是非ともおススメしたい提言です。

f:id:gokurakujiclinic:20201209080825j:image