新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

胃がん 2. 胃がんの原因

今日、ビロリ菌感染による慢性の胃炎が胃がんを引き起こす要因になっていることがわかってきました (逆を言えばピロリ菌に感染したことがない人が胃がんを発症することは稀です)

*参考文献1: Uemura N et al. Helicobacter pylori Infection and the Development of Gastric Cancer. NEJM. 2001; 345:784-789.

またピロリ菌を除菌することで、完全ではないにしろ、胃がんの発生を抑えられることが分かりました (リスクは0にはなりません)

*参考文献2: Fukase K et al. Effect of Eradication of Helicobacter Pylori on Incidence of Metachronous Gastric Carcinoma After Endoscopic Resection of Early Gastric Cancer: An Open-Label, Randomised Controlled Trial. Lancet. 2008; 372: 392-397.

このようにピロリ菌感染は医学的に証明された胃がん発症の原因であり、日本人の約半数近くがピロリ菌に感染していると言われています。

それ故に内視鏡検査による胃の検査、ピロリ菌感染の有無をチェックすることは胃がんの予防、早期発見に有用だと思います

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