新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

風邪を診る (15) お腹の風邪?

風邪の原因となるウィルス感染症の中には吐き気や腹痛や下痢など、お腹の症状が見られることがあります

(医学的には風邪はウィルス性上気道炎なので、このような場合、ウィルス性胃腸炎と言う診断になるかもしれませんが?)

では今回はこのウィルス性胃腸炎について少しお話をしたいと思います。

腸炎を引き起こす原因となるウイルスは、冬場に流行るノロウイルスや小児に多いロタウイルス、風邪の原因となるアデノウイルス・アストロウイルス・コロナウイルス・コクサッキーウイルスなどがあります。

治療は、吐き気や下痢などに対しての対症療法が中心となり脱水が進行しないように水分やミネラルの心がけることが基本です(食事も調整する必要がありますが、下痢がひどい時には腸管安静が望ましいでしょう)

次に薬💊のことについて書き記します。

まず下痢に対しては、症状が軽ければ無理に下痢を止める必要はありません。水下痢が止まらない場合、ロペミンなどの止痢剤の処方を考えます。

乳酸菌やミヤイリサンなどのプロバイオティクスは有用と思います。

また吐き気に関してはプリンペランナウゼリンなどな制吐剤の処方が検討されます。

下痢が酷く、経口摂取が難しく、脱水症状が伺われる場合は輸液を考えなけれぱなりません。

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