新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

優れたかかりつけ医の条件 その1

前の章で、かかりつけ医に必要なマインドや性格について書きましたが、ここではより具体的に医師としての、知識や技術などのスペックについてお話しをしたいと思います。

医者は人という生き物を扱う技術専門職人です。人の身体の構造や機能を熟知して、身体に起きる様々な不具合や病気のメカニズムを解明し、医術用いて、患者さんを癒し治すことが医者の職務です。

かかりつけ医が先ず修得すべきスペックはトータルで人体のしくみをより正確に生々しく捉えることができる能力です。

人間は一つの臓器で生きているわけではありません。心臓、肺、消化器、腎臓、内分泌、運動器、生殖器、そして脳、あらゆる臓器が調和を保って生命活動を営んでいます。

また臓器の中にはそれを構成するたくさんの組織とその中には60兆以上の様々な顔つきの細胞がいて多彩な活動をしています。

それらが生きている間、無限大の組み合わせで絶え間なく働き続けているのです。

身体に不調が生じた場合、身体の何処にどのようなトラブルが起きているのか?それがどれくらい深刻な問題なのか?それに対して具体的にどのような対応をしなければならないのか?

それが判断できなければ、患者さんに適切な診療やアドバイスはできません。

だからこそ全身が診れること、これがphysicianの第一条件だと思います。