新宿NSビルスカイクリニック

医学に基づいて食を中心として日々の生活から健康を考えるブログ

週刊辻和彦 その4 体液についてのお話

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今日は、順番が支離滅裂ですが、人体における水(体液)についてのお話をしたいと思います

お医者さんにはよくわかる(わかると思う)話ですが、私達、人間の体重に半分以上は水で組成されています(60kgの人なら30kg近くが水なのです)

私達は常に1日2l近くの水分を取って同じ分だけ排泄しています

また私達の体内の水(体液)は血管の中、全身の細胞の中、またその間(間質)に常に同じような分布をしていて、水は絶え間無く、動いていて、この分布を保つために様々な生理機構が働いています

しかし一旦全身状態が悪くなると、この体液バランスが保持できなくなり、いろんなところに体液が溜まって来ます(その結果、全身にむくみが来たり、肺に水が溜まったりします)

それがまたさらに全身状態を悪化することに繋がります

この現象は、大変な事故に会ったり、侵襲の高い手術を受けたり、重い感染症に掛かったときに著明に見られます

(私は血液浄化、透析診療にも深く携わっていたのでそのことがよくわかりました。状態の悪い患者さんは血管内に体液を保持できないので透析することが困難なのです)

だからこそ水(体液)の動きを見れば患者さんの状態が分かるし、そのマネージメントが治療においても重要です

皆さんも一度そういう目で見てはいかがでしょうか?